『胸アツ戦略図鑑』はどうすれば売れる?AIに新刊の売り方を聞いてみた

胸アツ戦略図鑑 AI記事

こんにちは、歴史ライターの齊藤颯人(@tojin_0115)です。

私は2023年2月8日に胸アツ戦略図鑑 逆転の戦いに学ぶビジネス教養(以下、胸アツ戦略図鑑)という本を出版します。

created by Rinker
サンクチュアリ出版
¥1,341 (2024/12/13 19:44:35時点 Amazon調べ-詳細)

現在はその販促に向けて、版元の皆さんと協議を重ねている最中です。

しかし、私はふと思いました。「販促戦略の立て方は過去の傾向やデータを踏まえて考えるものなので、AIと相性がいいのでは?」と。

そこで、昨今話題の会話型AI「ChatGPT」に、胸アツ戦略図鑑の売り方を聞いてみました!

1. AIは発売前の本を把握しているのか?

さて、書籍の販売戦略を立てるうえでは、当然ですが書籍の内容を把握していなければなりません。では、AIは胸アツ戦略図鑑の内容を知っているのでしょうか。手始めに聞いてみました。

:胸アツ戦略図鑑とはどんな本ですか?

AI:私には、「胸アツ戦略図鑑」という本についての情報はありません。「胸アツ」という言葉の意味を教えていただければ、もう少し詳しく説明することができるかもしれません。

残念ながら、AIは『胸アツ戦略図鑑』をそもそも知らなかったようです。当然有名な本ではないのですが、すでに各ネット書店などで書籍情報は公開されているので、調査不足感は否めません。

ただ、「『胸アツ』の意味が分かれば説明できるかも」と言っているので、胸アツについて説明してみました。

:胸アツとは、胸が熱くなるの略語で、心が動かされることを意味します

AI:「胸アツ戦略図鑑」は、その名の通り、心を動かす戦略に関する本のようです。具体的には、ビジネスやマーケティングなどで、顧客や消費者の心を動かす戦略についてのアイデアやノウハウが記載されていると思われます。

なるほど……。ややふわっとしていますが、内容理解は当たらずも遠からず、といった感じですね。

ちなみに、公式の説明文は以下のようになります。

この本では、古代から現代に至るまでに起きたさまざまな戦いをテーマに、「彼らがどう戦ったか」。

その戦略を分析・考察しながら、私たちが生きていく中での仕事や人間関係など、人生に通ずる「戦略」をまとめています。

本書はいわば「実際の戦いのなかで展開された戦略から、人生に通じる『戦略』を学ぶ」という本なのですが、AIはビジネスやマーケティングの局面で使われる戦略、つまり狭義の意味での戦略にしか言及しなかったので、100点の回答とはいえません。

しかし、だいたいどんな本かは理解してもらえたようです。

2. AIが語る、胸アツ戦略図鑑を売るための5つのポイント

次は実際に売り方を聞いてみましょう。

:では、胸アツ戦略図鑑という本はどうすれば売れると思いますか?

AI:「胸アツ戦略図鑑」という本が売れるためには、次のような方法が考えられます。

  1. 顧客ニーズに合った内容:顧客や消費者が心を動かす戦略に興味を持っていると考えられるターゲットグループに合った内容を提供することが大切です。
  2. 実践的なアイデア:本書が提供するアイデアが実際に役立つものであることが重要です。
  3. 著者の信頼性:本書の著者が業界での信頼性が高いことが、顧客にとって購入の決め手になることがあります。
  4. 広告宣伝:本書についての情報を広く届けるために、SNS,ブログ,インターネット広告などのオンラインメディアを使った宣伝をすることで、本書が広く知られることができます。
  5. リリースイベント:本書のリリースイベントを開催し、本書を紹介することで、本書に興味を持ってもらえることができます。

率直に言って、やや抽象的かつ若干日本語は不自然ですが、ほぼ正論ではないかと感じました。

このうち1~3はいわば本の「企画・制作段階」へのアドバイスで、4と5は「販促」へのアドバイスと分析できます。

では、AIの指摘に対して実態でアンサーしてみましょう。

「顧客ニーズに合った内容」と「実践的なアイデア」は、実際にかなりこだわった部分です。本書は歴史書ではなくビジネス書として制作されたため、「どうすればビジネスマンの役に立つ内容になるか」「歴史特有の堅苦しさを解消できるか」は何度も編集者と議論を重ねました。結果、満足いく仕上がりになっていると思います。

「著者の信頼性」はどうでしょうか……(笑)。僕は業界での知名度こそ0に等しいですが、コネなし未経験の新卒フリーライターからスタートし、それなりにお仕事をいただいているので、一定の信頼性はあるのかなと(余談ですが、この部分で著者の「知名度」ではなく「信頼性」が重要だと回答しているのは面白いですね)。

以上は、すでに本が完成してしまった現時点では後戻りできない内容ですし、おおむねAIの指摘通りに進行できたと思います。

一方、「広告宣伝」と「リリースイベント」は、まだこれからの部分です。以下ではこの2点を深掘りしていきましょう。

3. 胸アツ戦略図鑑の広告宣伝に大切な6つのポイント

皆さんもご承知の通り、広告宣伝にはさまざまな手法があります。AIはどんな手法を提案するのでしょうか?

:胸アツ戦略図鑑の広告宣伝では、具体的にどんな宣伝をしたり、広告を打ったりすればいいですか?

AI:「胸アツ戦略図鑑」の広告宣伝では、次のような方法が考えられます。

  1. SNSを活用する: SNSのプラットフォームを活用して、本書についての情報を発信し、顧客にとって魅力的な内容を紹介することができます。
  2. ブログやウェブサイトで紹介する: 本書についての詳細な情報をブログやウェブサイトで紹介することで、顧客にとって本書がどのようなものかを理解しやすくすることができます。
  3. インターネット広告を打つ: インターネット広告を打つことで、本書についての情報を広く届けることができます。
  4. キャッチコピーを考える: キャッチコピーを考えることで、本書についての情報をわかりやすく、かつ、魅力的に伝えることができます。
  5. ビデオなどの映像を利用する: 映像を利用することで、本書の中身を実際に見た感じを伝えることができるので顧客にとっては魅力的に感じるかもしれません。
  6. コミュニケーションを行う: 顧客にとって本書がどのようなものかを理解しやすくするために、コミュニケーションを行うことで本書が魅力的に感じるようにすることができます。

ほうほう。おおむね王道な回答ですが、若干興味深いものもありますね。

「SNSの活用」と「ブログやウェブサイトでの紹介」は、すでに実践しています(本記事もその一例です)。当然、一定の宣伝効果はあるでしょう。

「インターネット広告」は……どうなんでしょう? 少なくとも僕は打っていないので、版元が打っていればすでに実践されていることになります。これもコストはかかりますが、宣伝効果はあると思います。

そのつぎの「キャッチコピーを考える」は興味深いと思いました。言われてみれば本書のキャッチコピーをあまり意識したことがなく、思い出すまでに若干時間がかかりました。

帯を確認してみると、「覚悟と戦略で道をひらけ。」になっていましたが、せっかくなのでAIにもアイデアを聞いてみました。

AI:胸アツ戦略図鑑のキャッチコピーは、その本のテーマや目的に応じて変えることができますが、一例として以下のようなものが考えられます。

-「あなたの人生を変える胸アツ戦略を手に入れよう」
-「胸アツを制御し、成功に導く方法」
-「感動を生み出す戦略、胸アツ戦略図鑑」
-「胸アツを武器に、目標達成への道を切り開こう」

これらはあくまで一例であり、本のテーマに適した言葉を使用することで、より効果的なキャッチコピーを作成することができます。

あ……、ちょっとズレてますかね~(笑)。

AIは「胸アツ」という形容詞に引っ張られすぎて、「戦略」部分を軽視する傾向にあるみたいです。このなかで使えそうなのは「感動を生み出す戦略、胸アツ戦略図鑑」くらいですが、AIの言うように一例として参考にするにとどめさせてもらいましょう。

回答内容に戻ります。

「ビデオなどの映像を利用する」も面白そうです。僕はYouTubeをほぼやっていないため、自分で動画づくりをする予定はないです。ただ、版元主導での動画づくりは、もしかしたら可能性があるかもしれません。

「コミュニケーションを行う」は、まさに現在実践中です。リアルでもネットでも、飲み会やチャットの機会などがあれば、なるべくコミュニケーションを通じて本書のアピールをしているつもりです。

このように、指摘は基本ふわふわしているものの、知識ゼロの場合に質問してみれば、普通に参考にできそうですね。

4. 少なくとも100人規模のイベントを打つべき!

次に、AIのおすすめする「リリースイベント」について、具体的な内容を聞いてみました。

筆者:胸アツ戦略図鑑のリリースイベントは、具体的にどんな形で開催するべきですか?会場・人数の規模・内容など具体的に教えてください

AI:「胸アツ戦略図鑑」のリリースイベントは、次のような形で開催することが考えられます。

  1. 会場: 会場は、都会的な場所や、新しいアイデアを生み出すような場所が適していると考えられます。
  2. 人数の規模: 人数の規模は、本書に興味を持つ方に向けたイベントなので、少なくとも100人程度が望ましいです。
  3. 内容: イベントの内容は、本書についての紹介、著者によるトークショー、本書に関連するワークショップ、本書に関連する展示などが考えられます。

【具体的な内容】

  • 著者によるトークショー: 著者が本書についての詳細な説明を行うことで、顧客にとって本書がどのようなものかを理解しやすくすることができます。
  • ワークショップ: 本書に関連するワークショップを行うことで、顧客が実際に本書の中身を体験することができます。
  • 展示: 本書に関連する展示を行うことで、顧客が本書の中身を実際に見ることができます。
  • オンラインイベント: インパクトを与えるイベントを開催する際には、オンラインイベントも検討することで、イベントの参加者を増やすことができます。

これらのアイデアをもとに、「胸アツ戦略図鑑」のリリースイベントを開催することで、顧客にとって本書が魅力的に感じるようにすることができるでしょう。

AI、僕の本をめちゃくちゃ高く評価してくれている気がします。

「会場」は都内や新しめのイベントスペースを想定していそうで問題ないですし、「トークショー」や「オンラインイベント」は現実的です。

ただ、いくつか実現可能性に疑問符が付く提案もあります。

まずは「人数規模」。僕はインフルエンサーでもなければベストセラー作家でもないのに「少なくとも100人程度」の規模感はなかなか強気です。実際、筆者は過去に単独イベントを開催した際は、オンラインで20~40人くらいの集客だった記憶があります。

「ワークショップ」は、本書の場合なかなか企画が難しそうです。同じビジネス書でも思考・自己啓発系ならいい施策な感じもするんですけどね……。

「展示」はできるものならやってもいいですが、僕が提供できる資料はほとんどないかも(笑)。

こんな感じで、「リリースイベント」への提案はやや無理筋なものもある印象でした。

5. 胸アツ戦略図鑑が売れるかどうかは「分からない」

最後に、胸アツ戦略図鑑は売れるのかどうか、AIに予想を立ててもらいました。

筆者:胸アツ戦略図鑑は売れると思いますか?

AI:「胸アツ戦略図鑑」が売れるかどうかは、著者や出版社が持っているプロモーション力や、本書のコンテンツが顧客にとって有益だと感じるかどうかなどが大きな要素になります。また、本書のターゲットとなる顧客層が十分に存在し、それらの顧客にとって本書が魅力的だと感じるようなプロモーションを行っている場合には、売れる可能性が高くなります。

反対に、ターゲットとなる顧客が少なく、本書のコンテンツが顧客にとって有益でないと感じる場合には、売れない可能性が高くなります。

結論として、胸アツ戦略図鑑が売れるかどうかは、そのターゲットとなる顧客層に対して適切なプロモーションを行っているかどうかによって決まることになります。

そりゃそうだ、という感じの指摘ですね。

要は「内容が良くて適切なプロモーションをしていれば売れる」という話で、逆もまた然り。この後、「では具体的に何冊売れると思いますか!?」と詰め寄ってみましたが、「予想は困難です」とうまく交わされてしまいました。

先人たちがすでに指摘している部分ですが、やはり「予想」や「推定」など未来志向の回答は苦手なようです。

まとめ:AIを記事制作に使うには、適切な使い方になるよう配慮すべし

ここまで、AIに胸アツ戦略図鑑の売り方を聞いてきました。

繰り返しにはなりますが、一連のやり取りから見えてきた回答内容の特徴をまとめると、以下のようになります。

  • おおむね正論を指摘してくれる
  • たまに良くも悪くも斜め上の回答がある
  • 予想や推定は苦手(あえて答えないようにしている?)

果たして、胸アツ戦略図鑑は売れるのでしょうか。その答えは、皆さんの行動によって変わります。

……というわけで、胸アツ戦略図鑑は絶賛予約受付中です。ぜひ購入し、AIも予測できなかった未来をつくってみませんか???

created by Rinker
サンクチュアリ出版
¥1,341 (2024/12/13 19:44:35時点 Amazon調べ-詳細)

最後に、AIに聞いた「AIを使った記事制作の注意点」を解説しておきます。

AIが生成した内容をもとに記事を作成する場合は、その記事の使用目的や公表する場所を考慮し、適切な使用となるように努力することが重要です。また、著作権の侵害や倫理的な問題が発生しないように注意することも重要です。記事制作につきましては、著作権法やジャーナリズムの観点などを考慮しながら制作することをお勧めします。

ABOUT US
齊藤 颯人
『Red Pencil』編集長、FP事務所『トージンFP事務所』代表。1997年東京生まれ。上智大学文学部史学科卒業。大学在学中より学生ライターとして活動し、卒業後はそのまま新卒でフリーライターに。歴史やフリーランス、旅行記事などを中心に執筆し、フリーランスメディアで編集者としても活動している。