こんにちは、介護士ライターのgojo_s(@otukare_sama_)です。
私は介護士として、また主婦として、日々忙しく働いています。しかし、最近になって新たにライターとしても活動を始めました。現在は介護の仕事とライター業、そして家事を両立するパラレルワーカーになっています。
しかし、高齢化によって介護士の需要は高まっており、「介護に専念してスキルアップを目指すべきではないか」という声もよく聞きます。そうした意見は分かるのですが、それでもライターとして独立した理由は2つあります。
1.私がライターになった2つの理由
ライターを始めた2つの理由は、以下の通りです。
- 自分の夢や好きな事、興味のあることを仕事に盛り込むと、有意義な生き方ができるから
- 出来る仕事をいろいろ探しておくことは、将来の役に立つから
ここからは、この2点を詳しく解説していきます。
1.自分の好きな事を仕事に盛り込むと濃密な生き方ができる
私は、普段朝から晩まで介護の仕事をしていて、夜勤の仕事が終わった後、そのまま日中に働いたこともあります。一般的に見れば「働きすぎ」かもしれません。それでも介護士を辞めようとは思わないので、介護の仕事が好きなのでしょう。
この業界では、高齢者をサポートしていく中で、健康についてだけでなく、生活に役立つ情報や人生観など、多くのことを学べます。学びの多い仕事ということも、介護を続けている理由かもしれません。
しかし、どんなに仕事から学べるものが多くても、私にとって介護職は自分の夢や希望、興味に沿った職業ではなく、生活のための手段。そのため、介護に専念して生きる日々に物足りなさを感じていました。
そんなある日、読書をしている際にふと「人の心を動かすような文章が書けるようになれたらいいな」と思いました。その小さな憧れが少しずつ膨らんで、いつしか自分のかなえてみたい夢と希望になったのです。
「ライターを始めることで夢に近づける」というと、とても大げさに聞こえるかもしれません。しかしライターになれば平坦な人生にアップダウンがつき、より楽しくなるはずだと感じました。このように夢や希望を描ける仕事ができれば、人生がより有意義なものになると思うのです。
2.出来る仕事をいろいろ探しておくことは将来の自分の身を助ける
ライターを始めたもう一つの理由は「歳には勝てない」という無念さを感じるようになったから。介護は体力勝負なのですが、加齢とともに体力の落ち込みを感じてしまったのです。
実際、仕事が終わって自分のスイッチが切れると、まるでふくらはぎに2個の重りがくっついたように、足を引きずって家に帰ることもありました。
そんな時「歳をとると、普通にできていたことができなくなるんだよね~」と言っていた、訪問先のおばあちゃんの言葉が頭の中によぎりました。
「そうか、介護一本でやっていくのは限界なのか」と感じた私は、将来に備えて他にできる仕事を探すべく、ライティングを始めてみたわけです。
2.「学びながら仕事ができる」案件にあった落とし穴
こうしてライターになったのですが、若くもない未経験者で、知識も何もないところからのスタート。仕事をしながらライタースクールへの通学も考えたのですが、時間をコンスタントに取れる保証もなく、どうしようか悩んでいました。
いろいろ考えた末、クラウドソーシングにあった「1から丁寧に教える!学びながらライティングのお仕事」 というようなうたい文句が載った募集を選び、ライティングの仕事をしながら学ぶことにしたのです。
かくして私は、右も左もわからない新参者としてライティングの門をくぐり、指導を受けながら時事ネタや芸能人のゴシップ、ダイエットについて書いたりと記事を書いていくことになりました。
しかし、「丁寧な指導」をうたう案件は報酬が最低時給には遠く及ばず、さらに肝心の指導すらも満足いくものではないのが現実でした。
(この手の案件がどのようなものなのかについては、下記の記事でも詳しく解説しています)
3.障害を乗り越えながらのライティング
このように、ライターとしてはかなり苦戦中なのですが、技量や稼ぎが上がらない理由は、
- 本業に時間をとられる
- プライベートとの両立が難しい
- 薬の副作用で体調が整わない
ことだと自己分析しています。
本業の合間にライティングをしている都合上、難しい執筆テーマに出会うと書き上げるのに何日もかかってしまいますし、添削された記事を修正してアップするまでにも時間がかかります。
加えて、プライベートな用事や家事といった雑務をこなしていると、ライティングの時間が取れずに、夜な夜な執筆することもあります(そんな時に限って、調子が乗ってくるので、余計に寝るのが遅くなってしまうことも……)。
さらに、体調管理も私の課題。最近までは花粉症の薬の副作用で、睡魔と戦う日々でした。「眠くなりにくい」とされた薬でも、ボーッとして仕事にならなくて困り果てていました。仕方がないので、立ちながら記事を書いていたほど。なかなか仕事に集中できませんでした。
4.ライター活動の励みになる、職場で出会った女性
ライターとしては苦労も多く、まだ大成はしていませんが、私なりに“リア充”として日々を過ごしています。ネガティブなことを考えたらいくらでも出てきますし、課題もまだまだ山積しています。現状に満足しているわけではありませんが、辛さも含めてライターを楽しんでいるのでしょう。
しかし、私がこうしてポジティブにライター業に取り組めている理由には、介護の現場で出会ったある女性の生きざまが関係しています。
その女性は、80代になって視覚障害を患ってしまった方でした。通常、高齢者は体調を崩しがちで、やる気も起きずに毎日テレビを見たりして過ごしている人が大半。新しいことを始めるといったら、体のためのリハビリぐらいです。
ほかの高齢者同様に体調は優れない彼女でしたが、他の人と違い「簡単なものぐらいは読めるようにならなければ」と84歳から点字を学び始めました。
「その年で始めるなんて無理じゃないの」という人もいましたが、学び続けて一年、今では絵本を読めるまでになっています。
私は、ときどき進歩があまりにも遅い自分が、ちっぽけに思えて、ライターなんてやっぱり私には無理だと思うことがあります。しかし、そう思ったときは彼女のことを思い出すようにしています。
無理だと周りに思われても、努力を続けてきたことを間近に見てきたので、もう少し頑張ってみようと決意することができるのです。
5.今後の目標
私のライタ―生活がこの先どうなるかわかりませんが、人生をどう生きてきたかと自分で振り返る時「デコボコだったけど、地道に努力した人生だったよ」と胸を張って言えるようになれたらいいと思います。
ライティングでマネタイズできれば一番ですが、書くことを生きる上での活力に結びつけることが目標です。
まずは、地道に努力しながら、ライターとしての道を一歩一歩進んでいきたいと思います。
コメントを残す